マイガール
高校時代に四つ年上の彼女・陽子のことを引きずる正宗の元に、ある電話が届く。
それは、彼女の死と内緒で育てた実の娘との出会いであった。
子供は大人の父(母)という。親は子供を授かって初めて親という教育を子供から受け、親であることを実感する。
凸凹親子が不器用に家族を築く様子がとても微笑ましい。大切な人にきちんと気持ちを伝えることの大切さが、言葉一つ一つに滲み出ている。
ヤバイ。第二話の正宗が手紙を見るところで早くも涙腺が緩む。正宗のばーちゃん家に言ったときのばーちゃんの台詞がとても心に染み入った。
”平気”っていうのは寂しくないって意味じゃないんだよ
喜びも悲しみも日々一瞬の出来事なのにどうして人はこんなに苦しむんだろうね…
楽しい事が過ぎていった後寂しいと思うのは誰だって当たり前さ
でも都合の良い事に人間ってのは時間が経つにつれ悲しい気もちほど薄れていく…
また、コハルの幼稚園に通っている秋くんの話や正宗と母親の話では、親って何だろう? という命題について触れており、模索中の正宗だからこその言えるひとことに彼が親として成長しているのが垣間見えて、暖かな気持ちになれたと同時に、母親の陽子の不在がとても寂しく思えた。
母さん知ってる?
訓戒も有難いけどたったひと言
親に『大丈夫だ』と言ってもらえたら
それだけで僕等は選んだ生き方に胸を張る事が出来るようになるんだよ…
むしろ、話が進むたんびに涙腺が緩み『やべぇやべぇ! 泣くって……ばかぁ』と悶絶。
陽子の不在は同時に正宗のコハルにとって大切な存在で話すたびに、悲しみや寂しさが有る。しかし、それ以上に優しさに包まれる。
幸せを見守りたいと…そう思える素敵なホームドラマ。