読書のIn-Outと80:20

 読書をするとき、目の前に現れた積読本を見るとついつい斜め読みをしてしまう。一行を読むのではなく、行間に視線をストンとおとし、2〜5行ほど横読みしてからたまにじっくり読む。
 名台詞や名シーンを見つけることや、感想を紙や電子媒介にアップすることを目的として読むのであれば、そうなってしまうことが多々ある。むしろ、それを前提として読んでいると確実に全体の20%を求めてしまう。店頭で面白いかなと思って手に取った本をその場で80%くらい読んでも、落ち着いて読めないからなのか、レジに持っていかずに元に戻す・・・買ってから家についたときのことを考えてしまうのだ。なんでこれを買ったのか? 本当に面白いのかって・・・そう思ってしまって残りの面白いであろう20%を見逃してしまう事がある。

 こういう事を言うと興られるかもしれないが、著者または作家が必死になって書き上げた作品。それも帯に書かれた惹句で渾身の描き下ろし400枚とか書いてあるのを僕たちは、それを短い感想・寸評や比較的掌編と呼べるような書評を書き上げる。
 なんだろコレと、たまに思ってしまうのだがその短さゆえにストレートな感情がぶつけられていて良くあてられる。
 本当に不思議に思ってしまう。何でだろうとたまに考える。